Linuxサーバにディスクを追加してデータ保存領域を追加する
Linuxサーバへのディスク追加についてまとめています。今回は、1Uサーバ環境の環境で進めますが、ディスク追加の手順は、物理のどのような環境であれ、クラウドサーバであれ、Linuxであれば基本的に手順は同じです。
サーバ環境
今回のサーバ環境は以下の構成です。
ハードウェア環境
今回のハードウェア環境は、1Uサーバの「FUJITSU PRIMERGY RX1330 M4」で、追加するディスクはSSDの「Micron 5300 PRO 2.5SSD」となってます。
3.5インチ用トレイに、2.5インチSSDをネジで固定します。
サーバにトレイを差します。
LinuxOS環境
今回のLinuxOS環境は、「Rocky Linux 8.6」となっています。
# cat /etc/redhat-release
Rocky Linux release 8.6 (Green Obsidian)
構成の確認とディスクの追加
現在のディスク構成の確認を行いつつ、ディスク追加の設定を行います。
ディスク認識の確認
ディスクが正しく認識されていることを確認します。
# cat /proc/scsi/scsi
Attached devices:
Host: scsi0 Channel: 00 Id: 00 Lun: 00
Vendor: ATA Model: Micron_5300_MTFD Rev: U401
Type: Direct-Access ANSI SCSI revision: 05
Host: scsi1 Channel: 00 Id: 00 Lun: 00
Vendor: ATA Model: Micron_5300_MTFD Rev: U401
Type: Direct-Access ANSI SCSI revision: 05
パーテーションの構成確認
パーテーションの構成を確認します。
# parted -l
モデル: ATA Micron_5300_MTFD (scsi)
ディスク /dev/sda: 3841GB
セクタサイズ (論理/物理): 512B/4096B
パーティションテーブル: gpt
ディスクフラグ:
番号 開始 終了 サイズ ファイルシステム 名前 フラグ
1 1049kB 630MB 629MB fat32 EFI System Partition boot, esp
2 630MB 1704MB 1074MB xfs
3 1704MB 3841GB 3839GB lvm
エラー: /dev/sdb: ディスクラベルが認識できません。
モデル: ATA Micron_5300_MTFD (scsi)
ディスク /dev/sdb: 3841GB
セクタサイズ (論理/物理): 512B/4096B
パーティションテーブル: unknown
ディスクフラグ:
デバイス情報の確認
新しく追加したディスクのデバイス名「/dev/sdb」を指定してデバイス情報を確認します。
# fdisk -l /dev/sdb
ディスク /dev/sdb: 3.5 TiB, 3840755982336 バイト, 7501476528 セクタ
単位: セクタ (1 * 512 = 512 バイト)
セクタサイズ (論理 / 物理): 512 バイト / 4096 バイト
I/O サイズ (最小 / 推奨): 4096 バイト / 4096 バイト
ディスク容量と構成の確認
現在のディスク容量と構成の確認をしておきます。
# df -h
ファイルシス サイズ 使用 残り 使用% マウント位置
devtmpfs 63G 0 63G 0% /dev
tmpfs 63G 0 63G 0% /dev/shm
tmpfs 63G 8.7M 63G 1% /run
tmpfs 63G 0 63G 0% /sys/fs/cgroup
/dev/mapper/rl-root 3.5T 36G 3.5T 2% /
/dev/sda2 1014M 340M 675M 34% /boot
/dev/sda1 599M 5.7M 594M 1% /boot/efi
tmpfs 13G 0 13G 0% /run/user/0
ファイルシステムとマウントの設定
Linuxで読み書きができるようファイルシステムとマウントの設定を行います。
ファイルシステムの設定
Linuxで取り扱えるよう、ファイルシステムへフォーマットを行います。ここでは、XFSファイルシステム形式でフォーマットします。
# mkfs.xfs /dev/sdb
meta-data=/dev/sdb isize=512 agcount=4, agsize=234421142 blks
= sectsz=4096 attr=2, projid32bit=1
= crc=1 finobt=1, sparse=1, rmapbt=0
= reflink=1 bigtime=0 inobtcount=0
data = bsize=4096 blocks=937684566, imaxpct=5
= sunit=0 swidth=0 blks
naming =version 2 bsize=4096 ascii-ci=0, ftype=1
log =internal log bsize=4096 blocks=457853, version=2
= sectsz=4096 sunit=1 blks, lazy-count=1
realtime =none extsz=4096 blocks=0, rtextents=0
Discarding blocks...Done.
パーテーションの変更を確認します。
# parted -l
モデル: ATA Micron_5300_MTFD (scsi)
ディスク /dev/sda: 3841GB
セクタサイズ (論理/物理): 512B/4096B
パーティションテーブル: gpt
ディスクフラグ:
番号 開始 終了 サイズ ファイルシステム 名前 フラグ
1 1049kB 630MB 629MB fat32 EFI System Partition boot, esp
2 630MB 1704MB 1074MB xfs
3 1704MB 3841GB 3839GB lvm
モデル: ATA Micron_5300_MTFD (scsi)
ディスク /dev/sdb: 3841GB
セクタサイズ (論理/物理): 512B/4096B
パーティションテーブル: loop
ディスクフラグ:
番号 開始 終了 サイズ ファイルシステム フラグ
1 0.00B 3841GB 3841GB xfs
マウントの設定
ディレクトリを作成して、作成したディレクトリにマウントの設定を行います。
まずは、ディレクトリを作成します。ここでは、「/data」ディレクトリを作成します。
# mkdir /data
マウントの設定を行います。
# mount -t xfs /dev/sdb /data
「/dev/sdb」が「/data」ディレクリにマウントされていることを確認します。
# df -h
ファイルシス サイズ 使用 残り 使用% マウント位置
devtmpfs 63G 0 63G 0% /dev
tmpfs 63G 0 63G 0% /dev/shm
tmpfs 63G 8.7M 63G 1% /run
tmpfs 63G 0 63G 0% /sys/fs/cgroup
/dev/mapper/rl-root 3.5T 36G 3.5T 2% /
/dev/sda2 1014M 340M 675M 34% /boot
/dev/sda1 599M 5.7M 594M 1% /boot/efi
tmpfs 13G 0 13G 0% /run/user/0
/dev/sdb 3.5T 25G 3.5T 1% /data
再起動時に自動的にマウントされるように設定します。
「/etc/fstab」ファイルを編集します。
# vi /etc/fstab
以下のように追記します。
/dev/sdb /data xfs defaults 0 2
数字のフラグ設定についは、「0 2」とします。
第5、第6列には、それぞれ数字が記述されている。第5列の数字は、ファイルシステムをdumpする必要があるか否かの指定。「0」または無記述の場合はdump不要のファイルシステムであると見なされる。
最後の第6列の数字は、システム起動時にfsckチェックを行うか否かの指定。「0」の場合はチェックを行わない。ルートファイルシステムでチェックを行う場合は「1」を指定する。また、ルートファイルシステム以外でチェックを行う場合は「2」を指定する。
実際にサーバを再起動して、起動したら、再度「# df -h」を実行してみて、正常にマウントされていることが確認できたら完了です。
# df -h
ファイルシス サイズ 使用 残り 使用% マウント位置
devtmpfs 63G 0 63G 0% /dev
tmpfs 63G 0 63G 0% /dev/shm
tmpfs 63G 8.7M 63G 1% /run
tmpfs 63G 0 63G 0% /sys/fs/cgroup
/dev/mapper/rl-root 3.5T 36G 3.5T 2% /
/dev/sdb 3.5T 25G 3.5T 1% /data
/dev/sda2 1014M 340M 675M 34% /boot
/dev/sda1 599M 5.7M 594M 1% /boot/efi
tmpfs 13G 0 13G 0% /run/user/0
2022年07月24日に投稿されました。
2022年07月25日に更新されました。